>>22
ほほう。
こういう安全面に煩い人間は昔からたまにみかける。
軽装で山登るなとか、荒れた海に泳ぎに行くなとか、
人が楽しんでると余計に横からちゃちゃを入れてくる。
うざいので、だんだん煙たがられて孤立していく。
自分は正しいと思ってるし、周りが間違ってると思ってるから、孤立しても気にしないかも知れない。

『スロウスタート』なんてみるからにオタク向けのアニメは、はなから見る気がしないから知らんが、
携帯を見るときは、たちどまってる演出してるから、えらいえらいというわけかな？
そりゃあ、ちょっと昔のアニメなら、歩きながら何かしてて、
そのまま道路を横断して、車が避けようとしてしっちゃかめっちゃかになるようなギャグアニメは多かったと思うが、
いちいち憤慨してるやつの意見聞いてるうちに、消えていった演出とは言えるかもしれないな。
「猫の恩返し」なんて、いきなり車の前に主人公が飛び出すからな。
きっとこいつも大憤慨して悪態をつきまくってたことだろう。

だが、ちょっと待って欲しい。演出というものには、それぞれ意図がある。
「道路交通法なんて無視していい」というメッセージのために、車道に飛び出したり、
「交通規則は守れ」というメッセージのために携帯を見る時は立ち止まったり、
というような意図で演出をされることは、めったにないと思われる。

携帯の操作が本人にとって大事なものであるなら、立ち止まるだろうし、
どうでもいいようなメール内容を読むだけなら、歩きながら携帯を見るだろう。
３話のゆづきが、母親の言葉を聞き流しつつ、スマホを操作して歩いているのも、
母親の言葉もLINEのメッセージも、ゆづきが立ち止まって注意を促す内容でないということを意図した演出だ。
それに対して、「スマホを見ながら歩いているゆづきはケシカラン！」と腹を立てるのは、間違った見方である。

では、猫を助けるために車道に飛び出すのはアリなのか？というと、それは違うと思う。
道路交通法うんぬんという理由からではなく、演出が使い古されすぎていることに辟易するのだ。