アフマドさんは、飲酒運転の車にはねられて殺されかけ、車椅子生活になった。

彼にとってみれば、車で人をはね殺すのも、
銃撃で殺すのも同じ事なんだよ。

ムスリムの教義の中にも寛容の精神はあるんだな。
外敵と戦う教義の部分を強調すれば、
戦時体制の中でそういう先鋭化したセクトになっていく場合もあるけど、
そうでない場合は至って普通。


もし銃撃犯を許せない場合…

状況によっては、
憎悪の心に囁きかけるように、ISのスカウトがやってくる。


「今こそ報復・復讐の時だ。」

「銃撃犯を許すな。」
「彼を教育した親をも許すな。」
「彼にこういう思想を吹き込んだた社会を許すな。」
「今こそ聖戦を。」

「銃撃犯を処刑せよ。」
「彼の一族郎党を処刑せよ。」
「彼を育んだ、社会そのものを処刑せよ。」


突き詰めて考えた場合、こんな風になってしまうからね。