iPhone7の「想像もつかない新機能」って結局なんだったの?
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9iOS [sage]

AAS

NG

一般的にQualcommのSocを搭載した左右分離型イヤフォンは、左側がBluetooth経由で音楽を受信し、左チャンネルの音を再生するとともに、右側へ右チャンネルの信号を伝送する(左右逆の設計もあり得る)。
現在のBluetoothの仕様では、再生機と受信機が1対1でペアリングするので、左右の音を分けてデバイスに伝送する事ができないからである。
この伝送方式を「TrueWireless Stereo」と呼んでいる。

左右分離型で音切れが問題になるのは、この左右間の伝送が途切れるからだ。
電波は水の中を伝送できないわけだが、頭というのは大量の血液が循環するため、頭の中を直進できない。
そこで各社とも、音切れを無くすために、電波出力を上げたり、アンテナ形状を工夫したりして、頭を迂回して左右を接続している。

音切れしにくいことで知られるNFMIは、この左右間の伝送を、電波ではなく電磁誘導で伝送する。平たく言えば、磁力で伝送するわけだ。
磁力は水中でも伝送できるため、頭の中を突き抜けて左右間を伝送できる。だから、音切れに強いと言われている。

これに対し、音切れ耐性ではAirPodsは定評がある。
iPhoneと接続した場合、W1チップにより左右に分けて信号を伝送するからだ。

左右を独立して伝送できれば、左右間の音切れ問題は解決する。
ch分の信号を伝送しなければならなかったため、接続の安定性とビットレートの天秤で、ギリギリのせめぎ合いを行なっていた。
しかし今後は2つの電波でそれぞれ独立して1chを伝送すればいいので、接続の安定性が見込めるほか、ビットレートの向上も期待できる。

またイヤフォン側も、片方で受けて反対側へ伝送していると、片側だけバッテリーの消耗が激しいという事になる。
例えば右側はまだバッテリーが十分なのに、左側のバッテリーがないために両方使えなくなるわけだ。
しかしAirPodsは左右別々に受信するので、バッテリーの減りが均等になる。
同じバッテリー実装でも、連続利用時間は伸びるはずだ。

加えて音響設計上も、左右をまったく同じ回路にできるため、エンクロージャ容積が左右均等にできたり、製品サイズを小型化できるといったメリットもある。

このようなことができる分離型イヤホンは、今のところAirPodsだけだ。

2019/02/12(火)15:37:17.71(t8DtU3OG.net)


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